【No.012 九十九島で見られるウミアメンボの仲間】 食べ物:海に落ちてきた昆虫などの体液を吸います。特徴:小さな体で海の上を自由自在に動きまわります。生息地:木がおおいかぶさった波静かな入り江で多く見られます。 一口メモ九十九島では3種類のウミアメンボの仲間が角煮されています。池や川にいるアメンボのような翅(はね)がないのが特徴です。ずっと海の上で生活するので、飛ぶ必要がなくなったからかもしれません。シオアメンボとシロウミアメンボは環境省の絶滅危惧種に選定されています。 シロウミアメンボ (アメンボ科) 体長:約5.3~6㎜ 見られる時期:7~9月頃シオアメンボ (アメンボ科) 体長:約3.5~4㎜ 見られる時期:7~9月頃ケシウミアメンボ (カタビロアメンボ科) 体長:約1.5~2.4㎜ 見られる時期:4~9月頃
【No.011 ウグイス (ウグイス科)】 分布:日本全国に生息していますが、北海道では夏にしか見られません。食べ物:雑食性で小さな昆虫や幼虫、植物の実も食べます。大きさ:スズメと比べるとオスが少し大きく、メスはスズメと変わらないか少し小さいくらいです。営巣:低木の林や草むらの中に、側面に入口のある巣を作ります。 一口メモ「ホーホケキョ」と春に鳴く有名な鳥ですが、実は1年中観察できる身近な野鳥です。公園や庭の茂み、垣根でも観察することができます。ただ、開けた場所に姿を現さず、植物が生い茂っている場所を素早く動くので見つけるのが難しいです。秋や冬は「チャッ、チャッ」と鳴いています。メジロと間違われやすいですが、メジロのような緑色ではなく、茶褐色をしています。 枝を移動するウグイスウグイスの巣間違われやすいメジロ
【No.010 オシドリ (カモ科)】 分布:日本全国に分布し、北海道・本州・九州・沖縄で繁殖します。食べ物:季節によって異なり、秋にはどんぐりなどの堅い実、春には水生植物の種のほかに昆虫・カタツムリ・小魚も食べます。羽の色:オスは繁殖期の途中には換羽が始まり、一時的にメスのような地味な色になります。 一口メモ長崎県では秋から冬にかけてよく見られ、昼間は木の茂る水辺の薄暗い岩の上や木の上で過ごし、夕暮れと明け方に最も活動的となります。仲の良い夫婦を「オシドリ夫婦」と呼びますが、実際のオシドリは毎年相手を変えるようです。 地味な羽色の時期のオス羽ばたきの様子
【No.009 ハマオモト (ヒガンバナ科)】 分布:日本では関東地方南部以西の本州、四国、九州、南西諸島に分布しています。種の特徴:コルク質の厚い皮で覆われた種で、水なしでも芽を出すことができます。 一口メモ海岸に生えている植物で。別名ハマユウとも呼ばれています。高さが70~ 150cmまで成長する大型の多年草です。花は6月下旬から8月にかけて咲きヒガンバナに似た白い花を多数咲かせます。夜咲きの花で、香りが強いのが特徴です。種は海水に浮きやすく、何ヵ月も海流を漂うことで、遠くへ種を運ぶことができます。 ハマオモトの花ハマオモトの種海岸に咲いているハマオモト
【No.008 トベラ (トベラ科)】 開花時期:4~5月 白色や黄色の良い香りの花を咲かせます。種子:実が11~12月までに熟し、その後3つに裂け、赤い種子が顔を出します。 一口メモ常緑の植物で、葉は特徴的な長楕円形です。枝、葉、根には特徴的なにおいがあり、節分の時にオニ除けとして扉に挟む風習から扉の木が転じてトベラの名がついたと言われています。種子の表面は粘着質で、鳥たちが食べた時に体にくっついて運ばれます。 トベラの花トベラの実割れた実から見える種子