【No.017 ザイフリボク (バラ科)】 分布:国内では岩手県以南の本州、四国、九州の山地。花の時期:4~5月。白い花が密集して咲きます。果実の時期:9月頃。近縁種のセイヨウザイフリボクは6月に実をつけます。どちらも鳥類が好んで食べます。九十九島ビジターセンター周辺では、うみかぜ広場、長尾半島で見られます。 A bite memo漢字では「采振木」と書き、戦国武将が指揮を執るときに振る采配に似た花を咲かせることが名前の由来とされています。また、シデザクラと呼ばれることもあり、こちらは神社のしめ縄や玉串に付いている白い紙(四手/紙垂)に似ているためと言われています。どちらの名前も、白くて細長い紙の房に似た花の様子をうまく表していますね。 拡大した花島に生えるザイフリボクパールクィーンと (うみかぜ広場から撮影)
【No.016 ジョウビタキ (ヒタキ科)】 大きさ:14㎝(スズメとほぼ同じ大きさ)鳴き声:「ヒッ、ヒッ」や「カッ、カッ」と鳴きます。特徴:頭を下げたり、上げたりおじぎをするような動作や尾羽をバネのように動かすので、観察していると色々な表情を見せてくれる野鳥です。 A bite memo佐世保では、冬に渡ってくる渡り鳥です。オスは腹部や腰、尾羽の内側がオレンジ色をしており、頭部が灰色をしています。メスは体のほとんどが褐色ですが、腰や尾羽の内側はオレンジ色をしています。オスとメスに共通して、翼に白斑があり、これが似たような種類との識別ポイントです。人家の庭にもやって来ます。野鳥の中では人に対する警戒心が薄く、じっくりと観察できます。 ジョウビタキのメス正面から見たオス日向ぼっこをするオス
【No.015 コメツキガニ (コメツキガニ科)】 大きさ:甲羅の幅は約9~11㎜名前の由来:オスがメスにアピールする時に背伸びをしてはさみを振り下ろす姿が、米をつく様子に見えることからついたそうです分布:日本では、北海道から九州の干潟や砂浜、河口に生息しています九十九島周辺では、鹿子前海岸や鳥ノ巣島などの砂浜や干潟のある場所で見ることができます。 A bite memo河口やない湾の砂浜、干潟などに棲んでいる小型のカニです。潮が低くなると巣穴から地上へ出てきて、砂や泥の中から有機物だけをこしとって食べ、残った砂や泥を直径5㎜ほどの団子(砂団子)にして捨てます。そのため、コメツキガニが多く棲んでいる場所では、その団子をたくさん見ることができます。 食事中のコメツキガニ 口元には砂団子が…砂団子だらけの海岸巣穴に隠れるコメツキガニ
【No.014 ルリビタキ (ヒタキ科)】 鳴き声:ヒッヒッ、ギッギッ、ヒッチョロチョロチョロリ食べ物:昆虫、果実等見られる場所:雑木林の縁、やぶの多いところを好む A bite memoメスは地味な色をしています。オスは綺麗な青色ですが、生まれて初めて冬をむかえるオスはメスと同じような色をしています。九十九島周辺には、11月~3月頃に越冬のため訪れ、九十九島ビジターセンターのすぐ近くにある「うみかぜ広場」でも観察することができます。ぜひ「幸せの青い鳥」を探しに行かれてみてください(*^^*)♪ メス(成鳥)うみかぜ広場の遊歩道にひょっこりハゼノキの実の周りをうろちょろ
【No.013 アラカシ (ブナ科)】 樹形:常緑高木。高さ20m、直径60㎝ほどになる。花の時期:4月頃に黄色い花が開花。雄花と雌花が同じ株につく。実の時期:10~11月頃、長さ1.5~2㎝の堅い実が熟す。ドングリの一種。 A bite memo九十九島の大きな島でよく見られる代表的な樹木です。4月頃黄色い花を咲かせ、春の九十九島を彩ります。秋に実ブナ科の実は総称してドングリと呼ばれ、実は春花が咲いてとの都市の秋に成熟する種と2年がかりで大きくなる種があります。アラカシの実は1年で大きくなり、野鳥や野生動物たちの大事な食糧になるため、九十九島にはそれを餌とする冬鳥が多く飛来しにぎやかになります。 雄花雌花アラカシ等の開花で春の装いの九十九島